建物にとって恐ろしいのは、地震、火事、台風です。耐震力のある建物を造るには、筋かいの入った耐力壁を平面上でバランスよく設けろと言われますが、壁がしっかりしていても壊れてしまった例があります。その原因は、基礎工事にあったようです。悪い基礎は、震動で動いてしまうので、その上に乗っている柱も動き、柱脚が開いてしまって2階の梁かすれ落ちてしまうということになります。割り栗を突き堅め、フーチングをつけた逆T型をした鉄筋コンクリート造の基礎の上に12センチ以上の土台をしっかり締め付けることが丈夫な家を建てる基本です。
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近所で建売り住宅を造っている現場を見たことがあります。地面を掃いた程度に均して無筋コンクリートで基礎を造り、型枠を外した後、コンクリートの回りに土をかぶせて基礎の深さが足りないのをごまかしていました。さらに悪いことに、もともとI軒建っていた敷地に3軒を建てるというミニ開発でしたから、1軒の間口は3・6メートルほどしかありません。玄関を造って残りは車庫にするため、ピロティになっているのです。―階の道路に面する妻側にはまったく壁がないのですから、どうなるのかと他人ごとながら不安です。あんな家を買ったら大変と思っているうちに、どこかの誰かに売れてしまいました。